CASINO CULTURE / MOVIES

カジノ映画案内:賭場が舞台の12本

ポスターは貼らない。舞台とゲームと年号で選ぶ、大人の鑑賞リスト。

CULTUREMOVIESFICTION

欧州:格式と裏の顔

モンテカルロカジノ

モンテカルロカジノ。Photo: Fruitpunchline via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

1953 NOVEL / 2006 FILMカジノ・ロワイヤル原作:バカラの一種 / 映画:ポーカー

ボンドの原点。原作と映画の違い自体が読み物。詳しくはバカラの物語へ。

1998クルージャー(Croupier)ディーラー視点

賭ける側ではなく配る側の目線。所作と店の裏側を読む一本。

2003Owning Mahowny実話ベース

銀行員の転落を描く実話ベース。勝負の怖さを正面から扱う。

ラスベガス:夢と強奪と停滞

ラスベガスの看板

ラスベガスの看板。Photo: APK via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

2001オーシャンズ11強奪計画(フィクション)

ベラージオ強奪の娯楽作。1960年のオリジナル(ラットパック出演)も併せてどうぞ。

1995カジノ裏社会と経営

スコセッシ監督。架空のタンジールを通して運営の裏側を描く。

1988レインマンブラックジャック

記憶と数える行為の映画。手法の再現ではなく人間ドラマとして見る。

2008ラスベガスをぶっつぶせ(21)MITチーム(読み物)

学生チームの書籍の映画化。組織と対抗策の追いかけっこ。

2009ハングオーバー!シーザーズ・パレス

二日酔いの痕跡を辿る喜劇。賭場は舞台装置として登場する。

1996ハードエイトリノの職人

PTA監督のデビュー作。静かな賭場の職人の話。

マカオ・アジア:本場の熱

グランドリスボア

グランドリスボア。Photo: Kroisenbrunner via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

1989ゴッド・オブ・ギャンブラーバカラ/ポーカー

チョウ・ユンファの代表作。アジアの賭場映画の祖型。

2014ベガスからマカオへ(From Vegas to Macau)バカラ

同じくチョウ・ユンファ。マカオを舞台にした娯楽作。

1998ラウンダーズポーカー裏社会

ニューヨークの裏ポーカーを描く。静かな緊張の映画。

007とバカラ:原作と映画の違い

『カジノ・ロワイヤル』の原作でボンドが打つのはバカラ(シュマン・ド・フェール系)だが、2006年の映画版ではテキサス・ホールデムに置き換えられた。時代の観客に伝わるゲームへの変更であり、作品と時代の関係を示す好例だ。バカラ自体のルールと文化はバカラの研究記事へ。

香港映画と賭神:チョウ・ユンファの系譜

1989年の『ゴッド・ギャンブラー(賭神)』は、チョウ・ユンファ演じる伝説のギャンブラー像を作り、アジアのカジノ映画の原型になった。続く『ベガスからマカオへ』まで、バカラを中心にした香港娯楽映画の系譜がある。いずれもフィクションであり、描かれる必勝の所作は現実のものではない。エンタメとして楽しみ、手法の再現には使わない。

観る順序:初めての3本

初めてカジノ映画に触れるなら、『カジノ』(運営の裏側)、『ラウンダーズ』(ポーカーの緊張)、『カジノ・ロワイヤル』(スパイとゲームの結合)の3本が入口になる。いずれもゲームの描き方が違い、比較しながら観ると各作品の視点が見える。記録と伝説・フィクションの区別はおもしろ話の記事も参照する。

鑑賞の約束:すべてフィクション(または読み物化された実話)として楽しむ。手法の再現、勝利の示唆、参加の推奨には使わない。ポスター等の画像は権利の都合で掲載しない。
← Articlesへ戻る