カジノ映画案内:賭場が舞台の12本
ポスターは貼らない。舞台とゲームと年号で選ぶ、大人の鑑賞リスト。
CULTUREMOVIESFICTION欧州:格式と裏の顔
モンテカルロカジノ。Photo: Fruitpunchline via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
賭ける側ではなく配る側の目線。所作と店の裏側を読む一本。
銀行員の転落を描く実話ベース。勝負の怖さを正面から扱う。
ラスベガス:夢と強奪と停滞
ラスベガスの看板。Photo: APK via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
ベラージオ強奪の娯楽作。1960年のオリジナル(ラットパック出演)も併せてどうぞ。
スコセッシ監督。架空のタンジールを通して運営の裏側を描く。
記憶と数える行為の映画。手法の再現ではなく人間ドラマとして見る。
学生チームの書籍の映画化。組織と対抗策の追いかけっこ。
二日酔いの痕跡を辿る喜劇。賭場は舞台装置として登場する。
PTA監督のデビュー作。静かな賭場の職人の話。
マカオ・アジア:本場の熱
グランドリスボア。Photo: Kroisenbrunner via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
チョウ・ユンファの代表作。アジアの賭場映画の祖型。
同じくチョウ・ユンファ。マカオを舞台にした娯楽作。
ニューヨークの裏ポーカーを描く。静かな緊張の映画。
007とバカラ:原作と映画の違い
『カジノ・ロワイヤル』の原作でボンドが打つのはバカラ(シュマン・ド・フェール系)だが、2006年の映画版ではテキサス・ホールデムに置き換えられた。時代の観客に伝わるゲームへの変更であり、作品と時代の関係を示す好例だ。バカラ自体のルールと文化はバカラの研究記事へ。
香港映画と賭神:チョウ・ユンファの系譜
1989年の『ゴッド・ギャンブラー(賭神)』は、チョウ・ユンファ演じる伝説のギャンブラー像を作り、アジアのカジノ映画の原型になった。続く『ベガスからマカオへ』まで、バカラを中心にした香港娯楽映画の系譜がある。いずれもフィクションであり、描かれる必勝の所作は現実のものではない。エンタメとして楽しみ、手法の再現には使わない。
観る順序:初めての3本
初めてカジノ映画に触れるなら、『カジノ』(運営の裏側)、『ラウンダーズ』(ポーカーの緊張)、『カジノ・ロワイヤル』(スパイとゲームの結合)の3本が入口になる。いずれもゲームの描き方が違い、比較しながら観ると各作品の視点が見える。記録と伝説・フィクションの区別はおもしろ話の記事も参照する。